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松下エンジニアリングは粉・粒体プラントを専門とするエンジニアリング会社です。

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◆計量・包装について
粉粒体プロセスの中で原材料の受入れ量管理、払出し量管理、混合時においての配合量管理、生産・出荷量管理、製品重量 さまざまな用途で昔から計量が行われてきました。私たちの日常の生活の中でも体重や料理などでよく使われるハカリを大型(重荷重用)にしたものや、高精度な専用機器として幅広く使われています。 計量の目的としては不明な重量を計る場合と、事前に設定(指定)した重量を計る場合に2通りの方法があり、一般的に製造工程におけるハカリの使用方法としては、事前に設定した重量を計る場合が多いです。 従来はばね式ハカリや、天秤ハカリの原理による竿式のハカリがよく用いられましたが、現在では耐久性・計量精度・色々な計量方式の採用の観点から、ロードセル式のハカリを用いることがほとんどとなりました。

1.ばね式のハカリ
力と比例してばねが伸びる原理を利用したハカリで、精度をあまり要求しない用途で使用されいます。一部でまだ身近な調理用として、またはクレーン車の先に引っ掛けて何トンもの荷物の重さを計るケースで使用されています

2.竿式のハカリ
ひと昔前までは広く普及した方式でした。竿を支点によって受け止め、左右の重さが釣り合う事により計量する仕組みで、リミットスイッチ等により竿の動きを検知し電気信号に換え制御します。 しかし機械的な要素が多く、支点部分が磨耗することにより誤差が生じることから、かなりの頻度でメンテナンスを行うことを要しました。

3.ロードセル式ハカリ
荷重変換器(歪み計)を用い、力のかかる時その増減により流れる電流が比例して増減する原理より重量を計ります。1970年ごろより登場し、技術の進歩と共に改良が加えられ部品としてのコストも下がり、小型のものから大型タイプまでバリエーションに富み、現在ほとんどの生産設備のハカリとして用いられています。 精度とは下記のように表されます [S=誤差重量/指定した重量、±誤差重量=計量重量−指定重量] またF.S(フルスケール)100kgのロードセルの場合、100kgがそれに当たり精度が1/1000のケースの場合 100kg×(1/1000)=±0.1kgとなる。

4.電気方式
ハカリと呼ぶより流量測定として用いられる電気現象には、静電帯電、圧電効果、粒子による静電容量増加、マイクロ波共鳴などがある。

計量方式
計量器にはバッチ式・連続式とありプロセスにおいて下記のように使い分けられています。
バッチ式 特   長
加算式 1計量槽で2種類・3種類と累積加算により計量を行います。この方法では、計量器本体は1台で複数種類を計量出来る事と排出がバルブの開閉だけによる重力排出が可能であり、構造がシンプルに出来るメリットがあります。従来より食品業界・化学業界と幅広い業種で用いられています。
減算式 計量器に対し被計量物は1種類に限定、あらかじめ一定量を計量し、その重量値より抜取る(排出)ことによりその差(減算)を表します。加算式は、抜取り(排出)時に本体に附着し完全に払出されない重量値が生ずることに対し、減算式では本体より外に抜取り(排出)れた値となり附着の影響が無いので、より正確な計量が必要なケースで用いられます。
しかし抜取り(排出)に輸送機器が必要な点と、加算式に比べ構造が複雑、計量槽自体が大きくなる点がデメリットといえる。
連続式 特   長
ロスインウェイ式 連続式の定量供給機と計量槽で構成。連続計量排出が目的で、リアルタイムに変化する重量値を検知しながら、その情報を演算し供給機に指令を送り、必要とする供給量を連続して確保します。計量槽への被計量物投入時(チャージ)は直前のデーターを保持し、マスク運転となる。
減算式計量に演算制御を含めた内容となり、被計量物の物性変化による落差補正を自動的に行っています。
2槽式
(ストップレス流量計)
計量槽が2式備わり、交互にバッチ計量を繰り返します。
バッチ式計量と違い、供給時のタイムロスが少ないため比較的小型な機種でも、かなりの処理量が見込めます。
マイコンプロセッサーを使用しているので、さまざまな使い方やデーターを取り込む事も可能となっています。
一般的にロードセル自体の精度は、1/3000、1/6000と非常に高精度ですが、いくら計量器自体の精度を求めても、供給機の選択により計量精度は大きく影響を及ぼします。風袋と実運用秤量の関係に措いても精度の善し悪しに関係してきます。上記の特長を踏まえ、コストと能力を絡め妥協点を求めてください。

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